高所作業車とは、高所での作業を安全に行うために、作業者を乗せたバスケット(作業床)を昇降・移動させる建設機械です。
電柱の設置・外壁塗装・橋梁点検・樹木の剪定・建物の外装工事など、高所での作業が必要なあらゆる現場で活躍します。
本記事では、高所作業車の種類・必要な資格・用途・安全ポイントを解説します。
高所作業車の仕組みと特徴
高所作業車は、トラックや自走式の台車にブームやシザースを搭載し、油圧シリンダーで作業床(バスケット・プラットフォーム)を昇降させます。
作業高さは機種によって異なりますが、一般的に5〜50m以上のものまで幅広い種類があります。
アウトリガーを張り出して車体を安定させてから作業するのが基本です。
高所作業車の主な種類
伸縮ブーム型(テレスコピック型)
ブームが直線的に伸縮する構造で、高いところへ素直に届けられます。作業半径が大きく、橋梁・高層建物の外壁点検などに適しています。
屈折ブーム型(アーティキュレート型)
ブームが途中で折れ曲がる構造で、障害物をかわして高所に到達できます。電柱・街灯の設置・剪定作業など、障害物が多い現場に向いています。
垂直昇降型(シザース型)
ハサミ状のシザースリンクで作業床を真っ直ぐ上昇させるタイプです。作業床が広く複数人での作業が可能で、屋内・屋外の仮設工事・内装工事などに使われます。
自走式(ホイール式・クローラ式)
自走できる小型の高所作業車で、狭い現場・屋内での作業に適しています。
高所作業車に必要な資格
高所作業車の運転には作業床の高さに応じた資格が必要です。
- 作業床の高さ10m以上:高所作業車運転技能講習
- 作業床の高さ10m未満:高所作業車特別教育
詳しくは高所作業車の資格・免許取得方法をご覧ください。
高所作業車の主な用途
- 電柱・変圧器・街灯などの電力・通信設備の設置・保守
- 建物外壁の塗装・修繕・清掃
- 橋梁・高架の点検・補修
- 樹木の剪定・伐採
- 屋内天井・照明・空調設備の施工・メンテナンス
高所作業車の安全ポイント
- 作業前に日常点検(アウトリガー・ブーム・バスケット・安全装置)を実施する
- アウトリガーは必ず最大限張り出し、水平に設置する
- 作業床(バスケット)内では必ず墜落制止用器具(ハーネス型安全帯)を着用する
- 定格荷重・積載人員を超えない
- 強風(10m/s以上)時は作業を中止する
- 架空電線への接近限界距離を守る
- 走行時はブームを必ず格納する
まとめ
高所作業車は種類・作業高さによって使い分けが必要です。作業床の高さに応じた資格を取得し、安全手順を守って作業しましょう。
資格取得の詳細は高所作業車の資格・取得方法、種類の詳細は高所作業車の種類まとめをご覧ください。

