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玉掛けワイヤーロープの種類と選び方【廃棄基準・点検方法も解説】

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玉掛け作業で使うワイヤーロープには、構造・径・長さによってさまざまな種類があります。

正しい種類のワイヤーロープを選ばないと、使用荷重を超えてロープが切断するなど重大な事故につながるおそれがあります。

本記事では、玉掛け用ワイヤーロープの種類・構造・選び方・点検方法・点検色(カラーコード)を解説します。

ワイヤーロープの構造と基本知識

ワイヤーロープは、細い鋼線(素線)を複数本より合わせた「ストランド」を、芯の周りに複数本撚り合わせた構造をしています。

一般的な玉掛け用ワイヤーロープの表記は「6×19」「6×37」などで、前の数字がストランドの数、後の数字が1ストランドあたりの素線数を表します。

6×19(シックスバイナインティーン)

6本のストランドに各19本の素線を撚り合わせた標準的なワイヤーロープです。

強度が高く硬めで、吊り荷が重い作業や大型クレーンへの使用に適しています。

6×37(シックスバイサーティセブン)

6本のストランドに各37本の素線を撚り合わせたロープで、素線が細いぶん柔軟性が高くなります。

取り回しのしやすさが必要な場面や、複雑な形状の荷物に吊り具を当てる際に適しています。

玉掛け用ワイヤーロープの主な種類

両端アイ加工(スプライスアイ)

ロープの両端をアイ(輪)に加工したもので、最も一般的な玉掛け用ワイヤーロープです。

アイ部にシンブル(鉄製の裏当て金具)を入れることでアイの変形・摩耗を防ぎ、耐久性が向上します。

ワイヤーロープスリング

両端または片端をアイ加工し、スリングとして使用する形態です。

単体で使う「1本吊り」や複数を組み合わせる「2本・4本吊り」など、多様な玉掛け方法に対応できます。

ワイヤーモッコ

複数のワイヤーロープを網目状に組み合わせたもので、砂袋・れんが・コンクリートブロックなど不定形の荷物をまとめて吊る際に使います。

ワイヤーロープの選び方

玉掛け用ワイヤーロープを選ぶ際は、以下の4つのポイントを確認します。

①吊り荷の重量と吊り方で安全荷重を計算する

ワイヤーロープには「安全荷重(許容荷重)」が定められており、この範囲内で使用することが義務付けられています。

複数本のロープで吊る場合は「吊り角度(展開角)」によって各ロープへの負荷が変わります。

吊り角度が大きくなるほどロープへの負荷が増すため、展開角60度以内を目安とするのが基本です。

②ロープの径(太さ)を選ぶ

ロープの安全荷重はロープ径に比例して増加します。

よく使われる径は9mm・12mm・16mm・18mm・22mmなどで、吊り荷の重量・吊り方に合わせて選定します。

③長さを確認する

クレーンのフックから吊り荷までの距離・吊り方(目掛け・あだ巻きなど)によって必要な長さが変わります。

余裕を持った長さを選ぶことが大切です。

④点検色(カラーコード)を確認する

玉掛け用ワイヤーロープには、使用開始年度を管理するための「点検色」が設定されています。

廃棄基準(素線の断線・キンク・腐食など)を超えたワイヤーロープは直ちに使用を中止して廃棄します。

ワイヤーロープの点検・廃棄基準

労働安全衛生規則により、玉掛け用ワイヤーロープは作業開始前に点検することが義務付けられています。

以下のいずれかに該当する場合は廃棄しなければなりません。

  • 1よりの間で素線の断線数が10%以上
  • 直径の減少が公称径の7%を超えるもの
  • キンク(折れ癖)があるもの
  • 著しい形崩れ・腐食があるもの

詳しい点検色(カラーコード)の運用方法については、玉掛けワイヤーロープの点検色解説をご覧ください。

まとめ

玉掛け用ワイヤーロープは「構造(6×19・6×37など)」「径」「長さ」「安全荷重」の4点を正しく理解して選ぶことが重要です。

また、毎回の作業前点検と廃棄基準の遵守が事故防止の基本です。

玉掛け作業全般の基礎知識については玉掛けとは?徹底解説もあわせてご覧ください。

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