■■■最新情報 | 建退共の現場標識が更新されました!■■■

冬の建設現場の一酸化炭素中毒対策|ジェットヒーター・発電機使用時に掲示すべき標識と換気チェックリスト

※この記事にはプロモーションが含まれています。

気温が下がり始めるこれからの季節は、建設現場で暖房器具や発電機を使う機会が一気に増えます。

一方で、冬場に毎年のように発生しているのが一酸化炭素(CO)中毒です。

一酸化炭素は無色・無臭のため、気付いたときには手遅れになりやすく、死亡や重症につながる割合が高い災害です。

この記事では、厚生労働省の「建設業における一酸化炭素中毒予防のためのガイドライン」をもとに、冬の現場で掲示すべき標識と換気・測定のポイントを整理します。

なぜ冬の建設現場で一酸化炭素中毒が起きるのか

厚生労働省のガイドラインでは、一酸化炭素中毒災害は建設業で最も多く発生していると指摘されています。

建設業での主な発生源として、ガイドラインの解説は次の3つを挙げています。

  • 通気が不十分な場所での、エンジン式発電機・コンプレッサーなど内燃機関を動力源とする機械の稼働
  • 通気が不十分な場所での、コンクリート養生に使う練炭コンロ等の使用
  • 通気が不十分な場所での、暖房用器具の不完全燃焼

冬は寒さ対策で開口部をシートで塞ぎがちです。

その状態でジェットヒーターやエンジン式の機械を動かすと、室内のCO濃度が急上昇するおそれがあります。

地下ピットや躯体内部、内装工事中の閉め切った室内は特に注意が必要です。

ガイドラインが求める主な対策

ガイドラインでは、自然換気が不十分なところでは内燃機関を有する機械や練炭コンロ等を使用してはならないとしています。

やむを得ず使用する場合は、換気に加えて次のような管理を行うことが求められています。

タイミング 主な実施事項
作業開始前 COの発生が少ない機材を選ぶ/機材と警報装置を点検する/呼吸用保護具が人数分以上あるか確認する/COの有害性を関係者に周知する
作業中 換気を行う/作業中は継続的にCO濃度を測定する/必要に応じて適切な呼吸用保護具を使用させる/作業手順書どおりに作業させる
作業終了後 使用済みのCO用吸収缶はすみやかに廃棄する/呼吸用保護具を清潔に保管する
異常時 労働者をただちに安全な場所へ退避させる/十分に換気し濃度を確認してから再入場させる/原因を調査し改善してから作業を再開する

また、COを発生させる作業では作業責任者を選任し、作業手順書を作成することも示されています。

元方事業者には、関係請負人から作業手順書を提出させ、巡視や指導を行う役割があります。

冬の現場に掲示したい標識・表示

ガイドラインでは、関係箇所に作業関係者以外の者が立ち入ることを禁止し、その旨を見やすい箇所に表示することが作業責任者の役割とされています。

さらに、COの有害性の「周知徹底」には、教育だけでなく表示や掲示による方法も含まれると解説されています。

現場で用意しておきたい掲示物は次のとおりです。

  • 「関係者以外立入禁止」標識(CO作業エリアの入口)
  • 「一酸化炭素中毒注意」「換気実施中」などの注意喚起標識
  • 「火気・エンジン機器使用時は換気」の掲示(ジェットヒーター・発電機の設置場所付近)
  • CO警報器の設置場所と警報時の退避ルートを示す掲示
  • 作業手順書・緊急連絡先を記載した掲示板

標識は、暗い場所や粉じんの多い場所でも読めるよう、反射タイプや大きめのサイズを選ぶと効果的です。

外国人労働者がいる現場では、多言語表記の標識を併用すると周知が確実になります。

換気とCO警報器の選び方・使い方

ガイドラインでは、CO作業の開始前に換気の効果をCO濃度計で確認することが求められています。

機械換気は送排気式が望ましいとされ、ファンは能力に余裕のあるものを選ぶよう示されています。

警報装置については、警報を作業中の労働者に速やかに知らせられるものを選ぶことが求められています。

複数の場所で作業している場合は、それぞれの作業場所に設置することとされています。

使用前の作動確認と、作業前のゼロ調整も必ず行いましょう。

COは無臭のため、においの有無で安全を判断することは絶対に避けてください。

ガイドラインでも、臭気を基準に呼吸用保護具の使用を判断してはならないと明記されています。

朝礼で使える一酸化炭素中毒防止チェックリスト

  • 今日、閉め切った場所でエンジン機器・ヒーター・練炭を使う作業はあるか
  • 換気設備は稼働しているか、開口部は確保されているか
  • CO警報器は作動確認とゼロ調整を済ませたか
  • 呼吸用保護具は人数分以上あり、破損はないか
  • 立入禁止・注意喚起の標識は見やすい位置にあるか
  • 頭痛・めまい・吐き気を感じたらすぐ退避することを全員に伝えたか

チェックリストを掲示板に貼り出しておくと、毎朝の確認が習慣になります。

年末年始の休工前後は作業内容が変わりやすいので、特に念入りに確認しましょう。

よくある質問

Q. 屋外の作業なら一酸化炭素中毒の心配はありませんか。

屋外で風通しがよければリスクは低くなります。

ただし、シートで囲った場所やピット、建物の陰など空気がこもる場所では、屋外でもCO濃度が上がるおそれがあります。

エンジン機器の排気口の向きや設置場所にも注意しましょう。

Q. CO警報器は1台あれば十分ですか。

ガイドラインでは、複数の作業場所で作業が行われている場合はそれぞれの作業場所に設置することとされています。

作業エリアごとに設置台数を決めておくのが安全です。

Q. 作業責任者に特別な資格は必要ですか。

ガイドラインの解説では、作業責任者は特定の資格を条件としないとされています。

ただし、COの有害性や予防措置、呼吸用保護具、関係法令などについて十分な知識を持つ人から選ぶことが求められています。

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました