工事現場の足場には多くの種類があり、作業の種類・現場の広さ・建物の形状・工期などに応じて使い分けられています。
本記事では、代表的な足場の種類を構造・特徴・用途・メリット・デメリットで比較解説します。
単管足場
鋼管(単管パイプ)をクランプ(金具)で接続して組み立てる足場です。
部材がシンプルで形状の自由度が高く、複雑な形状の建物や狭い現場でも対応できます。重量が比較的重く組み立てに時間がかかりますが、汎用性が高いのが特徴です。
- メリット:形状の自由度が高い・汎用性抜群
- デメリット:組み立てに手間がかかる・クランプの締め忘れリスク
- 主な用途:狭小地・複雑な形状の建物・橋梁工事
枠組み足場(ビティ足場)
工場であらかじめ製作された建枠を組み合わせて構築する足場です。
組み立てが比較的速く、強度が安定しているため、高層建物や大規模工事に広く使われます。日本の建設現場で最も普及している足場の一つです。
- メリット:組み立てが速い・強度が安定・高所作業に適する
- デメリット:複雑な形状への対応が難しい・部材が重い
- 主な用途:新築・改修の外壁工事・高層建物の外装工事
くさび緊結式足場(ビケ足場)
支柱に取り付けられたロゼット(金具)にくさびを打ち込んで組み立てる足場です。
ハンマー1本で組み立て・解体ができるため作業効率が高く、近年最も普及が進んでいるタイプです。低層〜中層の建物に幅広く対応します。
- メリット:組立・解体が速い・ハンマー1本で作業できる・汎用性が高い
- デメリット:くさびの締め付け確認が必要・高層には制限あり
- 主な用途:住宅・低〜中層建物の外壁・屋根工事
移動式足場(ローリングタワー)
キャスター付きで移動できる足場で、天井・内壁・照明など屋内の比較的低い場所での作業に使われます。
- メリット:移動が容易・設置・解体が速い
- デメリット:高所作業への対応は限定的・移動時は必ず作業者を降ろす
- 主な用途:屋内の天井・壁・照明工事
吊り足場
上部構造物からワイヤーや金具で吊り下げる足場です。橋梁の下部・プラントの高所・船体の塗装など、地面から足場を組み上げられない場所での作業に使われます。
足場の種類の選び方
- 高層・大規模外壁工事 → 枠組み足場
- 住宅・低中層の外壁工事 → くさび緊結式足場
- 狭小地・複雑形状 → 単管足場
- 屋内天井・壁工事 → 移動式足場(ローリングタワー)
- 橋梁・プラント下部 → 吊り足場
まとめ
足場の種類は現場の規模・建物形状・作業内容によって選定が変わります。適切な足場を選んで安全に作業しましょう。
足場の組立て等作業主任者については足場の組立て等作業主任者の解説をご覧ください。

