熱中症対策として近年注目されているのが「バディ制」です。
2人1組でペアを組み、声かけによってお互いの体調を定期的に確認し合う仕組みで、一人作業中の異変に気づきにくいという弱点を補うことができます。
厚生労働省の資料でも、バディ制の導入は熱中症の未然防止や発症時の迅速な応急措置に役立つ対策として紹介されています。
この記事では、バディ制を現場に導入する際のポイントと、掲示物として使える注意喚起テンプレートの考え方をまとめました。
バディ制とは
バディ制とは、作業員同士で2人1組のペアをつくり、一定時間ごとに声をかけ合って健康状態を確認する仕組みです。
一人作業を避けることで、体調の異変に早く気づき、重症化する前に対応できるというメリットがあります。
特に、真夏の炎天下での作業や、屋内でも高温多湿になりやすい現場では効果的な対策とされています。
バディ制を導入する際の3つのポイント
1. ペアの組み方を明確にする
体力や経験年数に大きな差がありすぎないよう配慮しつつ、当日の作業内容に応じてペアを決めます。
朝礼の際にペアを発表し、全員に周知することで抜け漏れを防げます。
2. 声かけのタイミングを決める
「1時間ごと」「休憩の前後」など、声かけのタイミングをあらかじめ決めておくと形骸化を防げます。
WBGT値が「警戒」以上になった場合は声かけの頻度を上げるなど、暑さ指数と連動させるとより実践的です。
3. 異変時の報告ルートを共有する
ペアの相手に異変を感じた場合、誰に、どのように報告するかをあらかじめ決めておきます。
現場管理者への報告手段(無線、声出し、内線など)を明確にしておくことで、初動が早くなります。
掲示物・注意喚起テンプレートの作り方
バディ制を形だけのルールにしないためには、現場内での掲示による周知が欠かせません。
掲示物には、次の3つの要素を盛り込むことをおすすめします。
①バディ制の目的とルール
「2人1組で作業し、1時間ごとにお互いの体調を確認する」など、シンプルな言葉でルールを明記します。
②体調不良のサイン一覧
めまい、立ちくらみ、大量の発汗、頭痛、吐き気など、熱中症の初期症状を一覧で掲示しておくと、ペアの相手の異変に気づきやすくなります。
③異変時の連絡先・報告フロー
現場管理者の連絡先や、救急要請の手順を掲示物に明記しておきましょう。
厚生労働省の「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」サイトでは、熱中症予防を呼びかけるポスターが無料でダウンロードできるため、自作のテンプレートと組み合わせて活用するのもおすすめです。
掲示する場所のポイント
休憩所や詰所の入口など、作業員が必ず通る場所に掲示することが基本です。
朝礼の場でも同じ内容を口頭で確認することで、掲示物の内容が形骸化するのを防げます。
まとめ
バディ制は特別な設備投資がなくても始められる、費用対効果の高い熱中症対策です。
ルール・体調不良のサイン・報告フローの3点を盛り込んだ掲示物を用意し、朝礼と合わせて周知することで、現場全体の安全意識を底上げできます。

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