CADソフトウェアで作成されたdwgやdxfファイルを開くためには、専用のソフトウェアが必要ですが、有料のCADソフトウェアを導入するのは手間やコストがかかることもあります。
ここでは、無料で使えるdwg/dxfが開けるフリービューアを5つずつご紹介します。
これらのソフトウェアを利用することで、dwg/dxfファイルを開くことができますので、是非参考にしてください。
DWGビューアとは?

DWGビューアとは、CADソフトウェアで作成されたDWGファイルを表示するためのアプリケーションです。
DWGファイルは、AutoCADをはじめとするCADソフトウェアによって作成されるファイル形式であり、2Dや3Dの図面や設計データを含んでいます。
DWGビューアは、DWGファイルを開くことができるため、CADソフトウェアを持たない人でもDWGファイルを閲覧することができます。
また、DWGファイルを印刷することもできます。
一部のDWGビューアは、DWGファイルを編集する機能も持っていますが、一般的には閲覧専用の機能が主流です。
DWGビューアには、無料のものや有料のものがあります。
また、PC用やスマートフォン用など、さまざまなプラットフォームで利用可能です。
おすすめのフリーのDWGビューア
いくつかのおすすめのDWGビューアを紹介します。
- Autodesk Viewer:AutoCADやRevitなどのファイルを表示できる、ブラウザベースのDWGビューアです。無料で使用できます。
- DWG Trueview:こちらもAutodeskの無料ビューアでWindows用のソフトです。DWG ファイルを表示したり、前バージョンの AutoCAD で作業できるように変換できます。
- DWG FastView:高速かつ使いやすいDWGビューアで、Windows、Mac、Android、iOSなど、多くのプラットフォームに対応しています。
- Brava! DWG Viewer:Windows向けの高品質なDWGビューアで、大型ファイルもスムーズに表示できます。14日間限定ですが、無料体験ができます。
- DWGSee CAD:基本的なDWGビューアで、Windows用の無料試用版があるソフトウェアです。DWGファイルを印刷、拡大、縮小、回転、パンニングなどの操作が可能です。DWG、 DXF、 DWF形式のCADファイル(キャド/computer aided design)とCSFファイルを表示できるビューワーソフトです。
DWGビューアとしては、ブラウザ版で良ければAutodesk Viewer、Windowsソフトウェアとしてインストールして使いたいのであればDWG Trueviewで良いと思いますが、これらはあくまでも一例なので、自分に合ったDWGビューアを選んでくださいね。
DXFビューアとは?
DXFビューアとは、DXF(Drawing eXchange Format)ファイルを表示するためのソフトウェアです。
DXFは、CAD(Computer-Aided Design)ソフトウェアで使用される2Dおよび3Dグラフィックスの交換フォーマットであり、異なるCADソフトウェア間でデータを共有するために使用されます。
DXFビューアは、DXFファイルを開いて表示するだけでなく、ファイル内のレイヤーやオブジェクト、線種や線幅、文字、寸法などの詳細を表示することもできます。
また、回転や拡大縮小、トリミング、オブジェクトの編集などの機能も提供されることがあります。
DXFビューアは、CADを使用していない人でもDXFファイルを表示・確認するために利用されます。
また、DXFビューアは、CADで作成されたDXFファイルを送信された場合、それを確認するためにも使用されます。
一部のDXFビューアは無料でダウンロードできますが、一部の高機能なDXFビューアは、有料で提供されることがあります。
おすすめのDXFビューア
いくつかのおすすめのDXFビューアを紹介します。
- Autodesk Viewer:AutoCADやRevitなどのファイルを表示できる、ブラウザベースのDXFビューアです。無料で使用できます。
- DWG Trueview:こちらもAutodeskの無料ビューアでWindows用のソフトです。名称はDWGですが、DXF ファイルを表示したり、前バージョンの AutoCAD で作業できるように変換できます。
- AutoDWG DXF Viewer:AutoCADを使用せずにDXFファイルを表示することができる無料のビューア。DWGファイルにも対応しています。
- LibreCAD:オープンソースの2D CADソフトウェアで、DXFファイルの編集と表示に使用できます。
- DraftSight:DWGおよびDXFファイルの表示、編集、作成に使用できる2D CADソフトウェアです。無償版と有償版があり、機能面での違いがあります。
DXFビューアもDWGビューアと変わらず、ブラウザ版で良ければAutodesk Viewer、Windowsソフトウェアとしてインストールして使いたいのであればDWG Trueviewで良いと思います。
これらのビューアは、それぞれ特徴が異なりますので、使用目的や機能などに応じて選択してください。
STEPファイルビューアとは?
STEPファイルビューアは、STEPファイル形式で作成された3D CADモデルを表示するためのソフトウェアツールです。
STEPファイルは、異なるCADソフトウェア間で3Dモデルを共有するための標準ファイル形式であり、多くの業界で広く使用されています。
STEPファイルビューアを使用すると、ファイルを開いて、モデルを回転、ズーム、パンなどの操作できます。
また、異なるビューからの寸法を測定したり、3Dモデルにアノテーションを追加したりすることもできます。
STEPファイルビューアは、無料または有料で入手でき、多くの場合、直感的なインターフェイスを備えています。
多くのSTEPファイルビューアは、Windows、Mac、Linuxなどのオペレーティングシステムで動作するように設計されています。
おすすめのSTEPファイルビューア
STEPファイルを表示するためのおすすめのビューアとしては、以下のものが挙げられます。
- FreeCAD: オープンソースの3D CADソフトウェアで、STEPファイルの表示に特化しています。Windows、Mac、Linuxなどの複数のプラットフォームに対応しています。
- eDrawings Viewer: SOLIDWORKSが提供する無料の3Dビューアで、STEPファイルの表示にも対応しています。WindowsおよびMacに対応しており、視覚的なコメントやメジャリング機能なども備えています。
- 3D-Tool Free Viewer: ドイツの3D-Tool GmbHが提供する無料のビューアで、STEPファイルの表示や基本的な3Dモデルの編集機能を備えています。Windowsに対応しています。
STEPファイルであればFreeCADが定番ですが、これらのビューアはいずれも無料で利用できますので、自分に合ったものを選び、STEPファイルを簡単かつ便利に表示することができます。
まとめ
無料で使えるdwg/dxf、そしてSTEPファイルが開けるフリーソフトのビューアをご紹介しました。
それぞれ機能や使い勝手に違いがありますので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
また、無料ソフトウェアですので、機能に制限があったり、動作が不安定だったりする場合もありますが、多くの場合、CADソフトウェアを導入するよりも手軽にdwg/dxfファイルを閲覧することができます。
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