単管足場は鋼管(単管パイプ)とクランプ(接続金具)を組み合わせて構築する足場で、形状の自由度が高く汎用性に優れています。
本記事では、単管足場の組み方・使用部材・クランプの種類・安全基準・注意事項を解説します。
単管足場の主な部材
- 単管パイプ:直径48.6mmの鋼管。長さは0.5m〜6mまで各種
- ジャッキベース:支柱の下端に取り付ける高さ調整付きの底部金具
- 直交クランプ:パイプを直角に接続する金具
- 自在クランプ:パイプを任意の角度で接続できる金具
- 単管ジョイント:パイプ同士を直線に継ぎ足す金具
- 壁つなぎ:足場と建物を固定する金具
- 足場板:作業床に使う板(金属製・木製)
単管足場の組み方【基本手順】
- 作業範囲・支柱位置を墨出しし、ジャッキベースを設置する
- 支柱(垂直パイプ)をジャッキベースに立てる(建物側と外側の2列)
- 支柱同士を水平方向の布(水平パイプ)で直交クランプを使って接続する
- 斜め方向の筋交い(ブレース)を自在クランプで取り付けて揺れを防ぐ
- 一定間隔ごとに壁つなぎを建物に固定し、足場の倒壊を防ぐ
- 作業床となる足場板を水平に敷いてクランプで固定する
- 手すり(高さ85cm以上)・中桟・幅木を取り付ける
- 組立後に全クランプの締め付けを確認する
クランプの種類と使い分け
直交クランプ(固定クランプ)
パイプを90度に固定する最もよく使うクランプです。支柱と布・支柱と手すりなど、直角に交わる部分に使用します。締め付けトルクは10〜13kN・mが目安です。
自在クランプ(自在型)
パイプを任意の角度で固定できるクランプです。斜め方向の筋交い・斜め材の取り付けに使用します。
安全基準・法令上の注意点
- 支柱の間隔:布方向1.85m以下・桁行方向1.5m以下(労働安全衛生規則第571条)
- 作業床の幅:40cm以上(規則第563条)
- 手すりの高さ:85cm以上(規則第563条)
- 壁つなぎの間隔:垂直方向5m以下・水平方向5.5m以下(規則第570条)
- 高さ5m以上の組立て・解体・変更には足場の組立て等作業主任者の選任が必要
まとめ
単管足場の組み方は「ジャッキベース設置→支柱→布→筋交い→壁つなぎ→足場板→手すり→全クランプ確認」の順が基本です。
法令上の安全基準を守り、足場の組立て等作業主任者のもとで適切に作業を進めましょう。
足場の種類全般は足場の種類まとめ、作業主任者については足場の組立て等作業主任者の解説もご覧ください。

