工事現場にはさまざまな種類の看板が設置されています。
それぞれの看板には設置の目的・法的根拠・設置場所が異なり、適切に使い分けることが安全管理と法令遵守の基本です。
本記事では、工事現場で使われる看板の種類を「法定表示板」「安全看板」「注意看板」「周知板」の4カテゴリに分けて一覧で解説します。
①法定表示板(設置義務あり)
法令によって掲示が義務付けられており、設置を怠ると行政指導・罰則の対象になる場合があります。
建設業許可票
根拠法令:建設業法第40条。
建設業の許可を受けた建設工事の現場ごとに、公衆の見やすい場所への掲示が義務付けられています。
記載事項は商号・代表者名・許可番号・許可年月日・技術者名など。標準サイズは縦35cm以上・横40cm以上です。
建築確認済票(建築基準法第89条)
建築確認を受けた建築工事の現場に掲示義務があります。
確認番号・確認済証交付年月日・建築主・設計者・工事施工者・工事監理者などを記載します。
労災保険関係成立票
根拠法令:労働保険の保険料の徴収等に関する法律第11条。
労働者を使用するすべての事業所に掲示義務があります。
保険関係成立年月日・労働保険番号・事業主の氏名などを記載します。
施工体系図
根拠法令:建設業法第24条の7。
公共工事および一定規模以上の民間工事で下請契約がある場合に、工事現場の見やすい場所への掲示が義務付けられています。
元請から各下請業者の関係を図示したものです。
②安全看板
作業員および周辺通行人の安全確保のために設置する看板です。
立入禁止看板
工事区域・危険区域への第三者の立入を禁止する看板です。
関係者以外立入禁止・工事関係者以外立入禁止などのバリエーションがあります。
ヘルメット着用看板
現場に入る全員に保護帽(ヘルメット)の着用を義務付ける看板です。
現場入口や更衣室前など目立つ場所に設置します。
安全帯着用看板
高所作業区域での墜落制止用器具(安全帯・ハーネス)の着用を促す看板です。
吊り荷の下立入禁止看板
クレーン・ユニック車などによる吊り荷作業区域での立入禁止を示す看板です。
③注意看板
特定の危険に注意を促すための看板です。
落下物注意看板
頭上からの工具・資材などの落下危険を知らせます。
足元注意看板
段差・穴・仮設通路の不安定箇所など足元の危険を知らせます。
徐行看板・速度制限看板
工事車両や周辺車両の速度を制限し、安全な走行を促します。
感電注意看板
仮設電気設備・高圧電線などの感電危険箇所に設置します。
④工事内容周知板
地域住民や通行人に工事の概要を周知するための看板です。
工事概要板
工事名・発注者・施工者・設計者・工期・緊急連絡先などを記載します。
迂回路案内板
通行止め区間の迂回ルートを地図や矢印で示します。
騒音・振動に関するお知らせ板
工事による騒音・振動の発生期間・時間帯・担当者連絡先を周知します。
工事看板の無料テンプレートダウンロード
当サイトでは立入禁止・ヘルメット着用・落下物注意など、現場でよく使われる安全看板・注意看板のイラスト入りテンプレートを無料で配布しています。
まとめ
工事現場の看板は「法定表示板」「安全看板」「注意看板」「周知板」の4種類に大別されます。
法定表示板は設置義務があり、未掲示は法令違反になる場合があります。安全看板・注意看板も適切に設置して現場の安全管理を徹底しましょう。
工事看板の設置義務・設置場所については工事看板の設置義務まとめもあわせてご覧ください。

